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プラチナプリントとは
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  写真を芸術にする…プラチナプリント

現代、一般的に使われている写真のプリント法は、銀塩を使うもので、シルバープリントといいます。しかし、写真が発明されて以降、 カーボンを使った方法、ゴムを使った方法など、さまざまな方法が試みられました。プラチナプリントも含めてこうした技法は古典印画技法と呼ばれます。
プラチナプリントの技法が発明されたのは、1873年、イギリスのウイリアム・ウィリス(William Willis)によるものです。それまでの技法に比べ格段に美しい結果が得られるところから、芸術を指向する写真家たちに好んで使われましたが、プラチナそのものの高騰によって、衰退していきました。
しかし1970年代のアメリカで、このプリント法が脚光を浴びはじめます。その理由は、芸術としての写真を追求すると、プリント自体のクォリテイーの高さにおいて、プラチナプリントに匹敵するものがないという点にあります。黒は漆黒に、白はあくまで白く、そして白と黒のあいだに無限にある諧調の美しさ、精密な描写性など…。世界にはこのプリント法の美しさを愛する一流写真家・コレクターは少なくありません。

このプラチナプリントは、ネガと同サイズの密着焼きが基本なので、引き伸ばしができません。大きなサイズを得るには、大型カメラで撮影するか、ネガそのものを引き伸ばすしかないのです。また印画するには技術的にもかなり神経をつかいます。さらに、さまざまな技術上のノウハウの塊のようなプリント法のため、パリやニューヨークのような専門の工房もない日本では、きわめて少数の写真家のみが使うにとどまっていました。
増浦行仁は、撮影からプリントまでの一貫した作業の中にこそ、個人芸術としての写真があると考え、このプラチナプリントに独学で取り組み、ついに世界に類を見ない、白の諧調すら再現するオリジナルな技法による、プラチナプリントを完成しました。
今、カメラがこの世に現れて以後数々残されてきた写真作品も、時間の経過の中で多くが損傷の危機に見舞われています。その点でも数百年もの耐久性を持つといわれるプラチナプリントは、芸術としての写真作品や歴史的価値のある写真を後世に伝えていくために、最適のプリント法だといえます。1枚のネガから焼けるオリジナルプリントが、最大でも100枚程度ということもあり、写真を版画と同等以上の芸術にするプラチナプリント。その真価をどうぞセキギャラリーで発見してください。

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